江戸の「八百八町」、京都の「八百八寺」と並んで、江戸時代の大阪は「なにわの八百八橋」とよばれていました。まちの中を川や運河が縦横に走る〈水の都〉を象徴する言葉です。当時の人々の生活や経済活動と身近な水空間とは切っても切れない関係にあったのです。 琵琶湖から大阪湾に至る琵琶湖淀川水系は、かつては舟運を通じた物流の大動脈でしたが、現代では流域内で発達した水の繰り返し利用システムを通じて、京阪神等の約1,400万人の生活、都市活動、生産活動等を支えています。 他方、地球規模の気候変動は、私たちの文明や自然環境を支える水循環にも大きな影響を及ぼすと懸念されています。さらに、13年前の阪神・淡路大震災の体験は、改めて防災と水との密接な関係を教えてくれました。 流域の、そして都市の水循環をどうするか。これは、先進国、開発途上国を問わず、今や世界各地の重大な関心事です。水質保全を通じて水資源や生態系をまもり、新たな水資源としての再生水を生み出す下水道は、水循環を計画・設計するための主役として脚光を浴びつつあります。 本セミナーでは、カリフォルニア大学名誉教授でストックホルム水賞の受賞者でもある浅野孝先生※と、東京大学大学院教授の大垣眞一郎先生をお招きして、水の再利用や水循環に関する国内外の諸課題についてご講演いただくとともに、その他の学識経験者等によるパネルディスカッションを行います。 開催日時 2008年1月16日(水)午後1:00〜5:00
場 所 ホテルプリムローズ大阪 2F 鳳凰
入 場 料 無 料 (事前の登録は必要ありません。)
※ 浅野孝名誉教授は、水再利用工学における優れた世界的な業績により、2001年にスウェーデン国王カール・グスタフ16世より「水のノーベル賞」ともいわれる「ストックホルム水賞」を授与されています。 プログラム
13:00 開会挨拶
13:05〜13:55
13:50〜14:40 14:40〜14:55 休 憩
14:55〜16:50 パネルディスカッション
グローバルウォータ・ジャパンGWJ代表
大阪府都市整備部下水道課計画グループ長 16:50 閉会挨拶 土木研究所水環境研究グループ長 中 村 敏 一
主 催 国土交通省国土技術政策総合研究所、(独)土木研究所 |
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